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海で死んじゃだめだよ

平成の終わりの最終日にダイビングに行こうともくろんでいたところに
母が倒れ、そして逝った。
実家に帰ると、カレンダーに「令和」の文字。
忘れっぽい母が、5月になったら令和になるからとメモっていたもので、
昭和生まれの母は令和になるのを楽しみにしていたような気配も感じられ、とても悲しかった。

まあそのことはいずれまた書くことにして。

令和になってから新しい時代に希望を!と、思っていたのに
また悲しい知らせが。
6月2日、セブのマクタン島で、たくさんのダイバー、特にフォト派ダイバーに愛されていた
拓ちゃんことアクエリアスダイバーズの代表、白石拓己さんがダイビング中に亡くなったという知らせだった。

拓ちゃんと一緒に潜ったダイバーの方は
とにかく悲しんだ、そしてその死を受け入れたくはないけれど、拓ちゃんの偉大さを称えつつ哀悼の意をつづっている。
私は一緒に潜ったことはないのだけれど、
パラオにいらした時代に初めてお会いして、その後も何度か仕事上でやりとりはあり、
ブルース・リーを愛してやまなかったご本人のキャラを愛していた一人だ。
たくさんの新種を見つけ、さらにマクタン島であの光る魚、ヒカリキンメの大群を見つけた、そのガイド魂に心打たれたりもしていた。

亡くなる前日にアップされていた、魚の幼魚にも感動していた。


でも、敢えて言いたい。

海で死んじゃだめだよ。

話によれば、当日お客さんが一人いたが、ローカルガイドのこれまた人気者のTさんに託し、
本人は調査と言って、深場へと潜っていたとか。
ところが、時間が経っても拓ちゃんは戻ってこず、付近を捜したところ
捜索して2時間後? もっと短い時間かもしれないが、水深16mで残圧ゼロで倒れている拓ちゃんを見つけたとか。

すぐに引き揚げ、CPRを施しつつ、陸に向かい、病院に搬送したけれど
既に呼吸はなく、病院で死亡を宣告された。
海外だけにその時の映像が流れていてそれはそれはショッキングだったのだが・・・

そもそも、一人で深場に行って調査。ダメでしょう。
今までも一人で行って新種を見つけて、すごいことだったかもしれないけれど、
それはもう奇跡だったわけで、
何かあったらこのようなことに陥るわけで。
お客さんに迷惑をかけていないといわれる方もいるかもしれないけれど、
いやいや、迷惑がかかってますって。
その時のお客さんだって、同じ場にいたからって捜査対象になっていたはずだし、
その後、一緒に潜るお客さんだって、ツアーや航空券をキャンセルしなければならない羽目に陥ったかもしれない。
いろ~んな人に迷惑をかけてますって。
何よりもご家族の方が本当にかわいそう。
享年39歳ということは、ご両親も生きているだろうし、未婚でもパートナーはいただろうし。

ダイビングってそんなに簡単に死んじゃうもんなんだって思う方もいるだろう。

いや、拓ちゃんが最後に潜ったのは、
一般ダイバーがやるスタイルではないから。
一人で、深場(レジャーダイバーが潜るレベルではない)に行くこと自体がアブノーマル。
ダイビングってそんなに簡単に死ぬものではありませんから。

拓ちゃんファンの方々はベテランが多いので、そういったことも重々ご存じだろうけれど
一般の方が知ったら、勘違いだってするかもしれないので、敢えて書かせてもらいました、

ガイドさんだから、プロだから一人で潜ってもいい。
っていうのはもうやめにしませんか?

と言いつつ、自分も結構仕事上、一人行動をすることがあるので、戒めます。
バディダイビング、遵守せよ。です。

でも、最後に、拓ちゃん。一緒に潜りたかった。楽しませてもらいたかった。
動画とかブログとか最高におもしろかった。
だから、それがもう見られなくなるのが悲しいです。
もっと生きててほしかった。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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プロフィール

ゴット姉さん

Author:ゴット姉さん
ゴット姉さんこと後藤ゆかり

スクーバダイビング、南の島の旅関連の雑誌の編集を経て
2011年よりフリーのエディター、ライター、ツアーコーディネーターに・・・
と思ったら2011年夏に古巣に呼んでいただき、
再び『マリンダイビング』副編集長に。

フリー時代の仕事も掛け持ちしながら
ダイビングの楽しさを広める仕事をしています!

2011年4月に
『スクーバダイビング読ん得ガイド』を上梓。
2012年4月に
『パラオ楽園ガイド』を制作・発売。
(いずれも水中造形センターより発行)

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