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ダイビング界の名物女子が逝ってしまった

マリンダイビングフェアの初日。
携帯電話に着信履歴。
ダイビング界で“ゆかり”といえばその人と私、と言われるぐらい、
むしろ私なんか霞むほど強烈な“ゆかり”さんからだ。

気づいたのがかなり遅かったのと
きっと「マリンダイビングフェアを手伝いに来たんだけど、アンタどこにいるの?」
とかいう電話かな・・・と思って
翌日連絡をしようと思っていた。

その日の夜、共通の友人から
「もう一人の“ゆかり”が今、危篤なんだよ」と電話がかかってきた。
どうやら先述の着信履歴はダンナさんが電話してくれたものらしい。

動揺。

もう何年も前からガンと闘ってきた、もう一人の“ゆかり”さんが危篤!?

マリンダイビングフェアの2日目は、午前中とりあえずブースで仕事をすればいいだけだったので、
お見舞いに行くことにする。

モルヒネを打つと意識が朦朧とするから「ガマンする」と、
打つことを拒んでいたゆかりさん。

私が病室に入ったときも、呼吸はとても苦しそうだったけれど、
無理やりな笑顔を作ろうとして迎え入れようとしてくれる。

「な~んだ、今年もマリンダイビングフェアで会えると思って楽しみにしてたんだよ」と
声をかける私に、
ウンウンと答えるゆかりさん。

横でダンナさんが
「肺炎気味で苦しそうだから木曜日に入院することになったんだけど、
直前までマリンダイビングフェアに行く気満々だったんですよ」
とフォローしてくださる。

“場”を仕切ることが得意なゆかりさんはその後も
ダンナさんと私の居場所を「チェンジして」と指示するなど
気丈な姿を見せて、私がマリンダイビング初日の様子を話すと
悔しそうな顔をして声にならない声を出す。

ガンが発病してから14年。
治ったと思えば再発、また治ったと思えば再発。
抗がん剤で髪の毛がなくなっても
オシャレだったから素敵なヘアウィッグで登場して、
飲み会のときなどは確実に男性陣は自毛だと信じていた。

私は初日の金曜日には行けなかったのだが、
マリンダイビングフェアにたまたま来ていた沖縄や海外の人たちが
こぞってお見舞いに行ったこともあって、本人はとても幸せそうだった。

でも、これまで何度も驚異の復活をしてきたので
私は「きっとまた復活してくれる」と思っていた。

が、マリンダイビングフェアが終わった翌朝、彼女は
まるで「会いたい人には会った」と言わんばかりに、この世を去ってしまった。

年齢の話になると、きまって
「ゴトーとまあ、同じかな」とはぐらかされていたのだが
私より1つか2つ上。自分で言うのもナンだが、まだ若すぎる。

彼女はダイビング業界では、人にもよるのかもしれないけれど
ズバズバ言いたいことを言う人という印象が強く、
彼女に対しての好き嫌いもハッキリしていたのだが、
ものすごく他人のことを気遣う人で、
ものすごく律儀で、ものすごく愛情にあふれていて、
本当に大好きな人だった。
私が体を壊して会社を辞めたときも(戻っちゃったけど)
「温泉に行こうよ」と誘ってくれて
ダイビング界のほぼ同期の女子3人で温泉旅→焼き肉というツアーを開催。
終盤の焼き肉の会に呼ばれた男性陣に畏れおののかれていたっけ。

それよりも前には仕事で一緒にクルーズに乗ったり
いろいろな仕事をしたし、
私が“出禁”になった旅行会社の社長との仲を取り持ってくれたりした。

本当に優しい人だった。

そんな彼女のお通夜、告別式がこの週末取り行われた。

昨夜は行けなかったので、
今日、告別式に参加させていただいた。


泣くと怒られるだろうから、泣かないぞ!と臨んだのだが
お友達の“贈る言葉”や弔電に涙。
涙というよりはほぼ号泣。

後で、参加された共通の知人と目が合った瞬間、また号泣しそうになったが
「泣くと、(故人に)怒られるから」とたしなめられ・・・
でも、また涙。

この週末はいろいろなイベントがあって
たくさんのダイバーに会えて、
とてもハッピーだったのが私の支えになっているんだけど、
でも、あんなスゴイ友人が逝ってしまったのは
さすがに堪える。

でも、本当にもうひとりの“ゆかり”さん、すごく頑張ったんだよ。
私も数年前に本当に死にそうになって、でも復活したので
“ゆかり”さんもきっとまた復活してくれると信じていたんだけど。
悲しいなぁ。
でも、「何、悲しんでんだよ。まだたくさん素晴らしい世界が待ってるんだから
頑張んなよ」と、言いそうだなぁ。

それにしても、最後に私が病室を去ってマリンダイビングフェアに戻るときに
「気をつけてね」と言ったゆかりさん。
「気をつけてね、じゃないよ、それはそのまま返すよ」という思いで
にらみつけたんだけど。
最後まで人のことを心配する、そんなゆかりさんが大好きだったよ。
尊敬するよ。

昨日も今日もたくさんの“ゆかり”を愛する人たちが集まって
本当に私もうれしかったです。
でも、来られなかった遠方の方を集めて、
ゆかりさんの大好きだったお酒を飲むからね!
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プロフィール

ゴット姉さん

Author:ゴット姉さん
ゴット姉さんこと後藤ゆかり

スクーバダイビング、南の島の旅関連の雑誌の編集を経て
2011年よりフリーのエディター、ライター、ツアーコーディネーターに・・・
と思ったら2011年夏に古巣に呼んでいただき、
再び『マリンダイビング』副編集長に。

フリー時代の仕事も掛け持ちしながら
ダイビングの楽しさを広める仕事をしています!

2011年4月に
『スクーバダイビング読ん得ガイド』を上梓。
2012年4月に
『パラオ楽園ガイド』を制作・発売。
(いずれも水中造形センターより発行)

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